こんにちわ。
突然ですが僕は昔、世界一周旅行をしました。妻との新婚旅行の代わりとして世界一周旅行をしました。
務めていた会社を辞めて、期間は8ヶ月ほどかけて5大陸全てに行きました。
アジア・中東・ヨーロッパ・アフリカ(一部だけ)南米・中米・北米全てですね。
費用は2人で頑張って貯めました。具体的にはコミコミで350万円くらい掛かりました。安いか高いかは人それぞれの価値観ですね。
この記事ではそんな世界一周新婚旅行を振り返ってみたいと思います。
なんで世界一周したのか、きっかけとか
今後長い結婚生活を送る妻との思い出作りのためです。
少しカッコつけて言うと「世界中で2人で迷子になりたかった」です。
別に世界一周にこだわっていたわけでもなく、なんとなく2人で1年くらいどっかフラフラしてみたいねという想いで、色々考えていたら色んなアイディアが出て来ました。
- 1年間どこかの島で暮らしてみる
- どこかの途上国で生活してみる
- 安宿に泊まりながら世界一周
などなどたくさんの、ワクワクするアイディアが出てきました。
その選択肢の中で世界一周するのが1番楽しそうだねとなったので、お金を貯めて旅に出ました。
決断してからは相手の親に挨拶に行ったり、資金を貯めたりして忙しかったですね。会社でも残業をたくさんして貯めました。
相手の親には反対されるかと思い、多くの言い訳を考えましたが反対されることはありませんでした。
僕の両親は「何が起こっても絶対に妻だけは生きて帰すように」と言われただけでした。
人の命を背負う覚悟で旅に出ましたが、結果的には命の危険に晒されることはありませんでした。というか、安全面にはひたすら気を付けていましたね。
治安の悪い所には寄らない、どうしても通過しなくてはいけない場所はお金で解決する等です。日本の生活と違って、いくら払うかで安全度が変わってくるので、安全に関わることはお金を惜しみなく使いました。
旅で何を得たのか
8ヶ月間も旅をするのは一般的ではありません。そんな旅で僕は何を得たのか。
- 2人で世界中どこにでも行けることを知った
- 楽しい一日は自分で作っていくものだと知った
- 妻の良いところがたくさん見つかった
- 妻、めちゃくちゃ思いやりのある良い人だと分かった
妻の人への思いやりについては、こんなエピソードがあります。
日照時間の短い冬のアイスランドの安宿に泊まっていた僕たち。日はすぐに暮れてしまいますので夜になるとやることがなくなってしまいます。
なぜか宿の冷蔵庫を掃除し始める妻。冷蔵庫には旅人たちが無責任に残していった食材が腐敗していたり、食べかけのまま数日残されたような汚い状態でした。
そんな冷蔵庫が許せない、と片付けをしている妻を夜な夜な手伝っていると、1人の外国人女性が怪我をしているのを発見しました。
その女性に対して「私は医療職だから怪我を見せて」と伝え、簡単な診断と怪我の状況と治療方法を伝えて励ます姿を見ました。
他人の冷蔵庫を掃除したり、見ず知らずの人を助けようとする性格の良さを知りました。
誰に対してでも自分のできることを施す姿勢というのは、僕にはありませんでした。
他にも、旅先で仲良くなった人たちへプレゼントを渡したり、長期的な友達関係をさらっと構築できる性格の良さも知りました。おかげで世界中に友達ができ、彼らは日本に僕たちを訪ねに来てくれたりする関係ができました。
人間関係を刹那的で短期的に終わらすのでなく、人を大事にして長期的に付き合っていく姿勢を妻から学びました。
2人の旅ってどうなのか
2人の旅は一人旅と比べると自由度は下がります。
しかし、自由なんて多すぎてもあり余すので、僕は少し制限のあるくらいで良かったのかも、と今は思います。
二人旅の制限てのは具体的にこんな感じです。
- 危ないところには行かない(危ないところは男だけで)
- サーフィンばかりやっているわけにも行かない
- 24時間一緒にいるストレスってのもたまにある
- 安全面に関しては特に気を使う
- 毎日同じものを食べるわけにはいかない
しかしながら食事に関しては僕も妻も「美味しいものは積極的に」と考えるタイプなので、世界中の皿を分け合うことで美味しいものがたくさん食べれました。
- ペルーの朝あげのセビーチェ
- ヨルダンのおやつカナーフェ
- ブダペストで味わった大量のフォアグラ
- 数々のタイ料理
世界中で美味しいものを食べまくった旅でした。
僕は半年間の一人旅も経験しました。一人旅との違いを一言で説明すると感動を分け合う仲間がいる。といったところでしょうか。
喜びも幸せも分け合うからこそ、より強く幸せを感じられるのかなと思います。
旅も人生も、なんでも分かち合う仲間がいるほうが楽しいですね。
“Happiness only real when shared”ですね。一人旅の寂しさを書いた小説”荒野へ”は一読の価値アリです。
行ってよかった?また行く?
心の底から、あのタイミングで行ってよかったと思います。というのも、世界は常に変わり続けているからです。
僕らの旅で訪れた多くの国と地域は、現在はコロナウイルスの影響があり、もう数年は入れないでしょう。コロナがなくても、戦争や紛争で立ち入れなくなってしまった地域もあります。
あの時美味しい料理を提供してくれたレストランも、たくさんの楽しい旅人に出会わせてくれた安宿も、もう未来には存在しないかも知れません。世の中は諸行無常です。常に移ろいゆくもので永遠に続くものは一切ありません。
思い立った時に行動をする、自分の人生は自分でコントロールするという考え方は僕が旅から得た大事な教訓の一つです。
そして、もう一つ。また行く?って質問には「もういいや」と僕は答えます。なぜなら、今我が家には2人の小さい子供がいます。
彼女らの成長を見守るほうが今の僕らにとっては面白く、刺激的で学びが多いです。旅人から親という立場になった今、僕がこっそり期待していることは、自分の子供にも旅をしてほしいなということです。
なので、彼女らが大人に成長するまでの間に”旅する力”を与えるのが元バックパッカー としての流儀かなと思います。
旅する力ってのは、きっとこういうことです。
- 偶然を楽しむこと
- 危険を予知して避けること
- 新しい人と出会い、仲良くなること
- なんでも美味しく食べられること
たったこれだけなのですが、元バックパッカーの親として、旅する力を子どもたちに時間を掛けてゆっくりと教えていけたらとても嬉しいですね。
基本的なサバイバル能力向上を願って、キャンプ等にも連れて行っています。早く親離れしてくれる日を切ない気持ちで待ち望んでいます。複雑な親心ってやつですかね。
これからも時間とお金を作って旅に出るぞ
旅は楽しい。本当に楽しい。行きたいところを自分で選択して、新しい人々と出会い仲良くなっていく。
「自分の人生は自分でコントロールできる」と自覚できることは誰にでも幸せをもたらしてくれる。
自分の人生はどう生きるのも自由なんだなと、旅先で感じる自由な風は感じさせてくれる。
振り返ってみれば、僕は妻と共に生活をして、子供を持つという選択をしました。
今後自分の人生がどうなっていくかなんて、誰にもわからない。
そんな先の分からない世の中でも、次の世代へ希望を託し、世界のどこかで見た地平線を思い出すのは僕の人生の楽しみの一つです。
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