⇨これまでの人生で買ってよかったもの一覧

誰もがヒーローになれない時代だから、僕は落語を観て笑っていたいとおもう

こんにちわ。

落語って聴いたことありますか?

笑点や寄席で着物を着た人が、1人でぶつくさ「あーじゃねーこーじゃねー」と講釈を垂れる日本の伝統芸能ですね。

 

最近落語にハマってまして、落語が大好きです。そんな落語で気づきがあったのでシェアしたいと思います。

 

・落語の登場人物はみーんなダメな奴ら

落語の主人公って、みんなダメな奴らなんですよね。

 

スキあらばタダ酒にありつこうとしたり。片思いや横恋慕に悩んでばかりいたり。お金もないのに見栄っ張りだったり……。

言うなれば「成功していない人」「ダメな人」「イケてない人」のオンパレードなのです。 

 

ダメな奴らが一生懸命、頑張ってるのって可愛げがあるし、なんか救われるな。

そんな切り口で落語を観ると、めちゃくちゃ面白いなってことに気づいたんですよ

この世の中は誰しもがヒーローになれるわけじゃない

アメリカの映画や物語はヒーローが大活躍して、最後はお姫様だったり綺麗な娘さんと結ばれるって話が多いですよね。

たまに地球そのものを救っちゃったり、とにかく大成功大喝采。そういう話が好まれる。

 

日本にもその手の話はありますよ。例えば有名なのが忠臣蔵。赤穂浪士47人。

 

自分の仕える殿様の名誉、つまり仇のために討ち入りして殿の仇を打っちまう話ですね。

もちろん当時だって人殺しは犯罪なので、参加した47人全員裁かれて亡くなってしまうわけですが。

 

そんな自己犠牲の上に成り立つ成功話は、ばーっと江戸中に広がって討ち入りした47人の侍は、今でいえば大ヒーローになるんですね。

当時は江戸のみんなが赤穂浪士の話をして、そこの奥さんに「おたくの旦那は大したもんだ」という賛辞が届く。

江戸のヒーローになって、あの世で鼻高々。現代でも彼らのお墓には大勢の人がお参りに行きますよね。

 

その話の裏でヒーローになれなかった奴らもいる

討ち入りした赤穂浪士47人たち、ヒーローになりました。

しかし、その殿様に仕えるお侍たちってのは、実はもっと数がいたんですよね。

 

一節には250人以上の浪士がいたんじゃないかなんて言われています。

 

確かに討ち入りに成功したところで捌かれちまうのは確実だし、逆に返り討ちにされちまう場合だってある。

自分の生活を守るために参加しなかった浪士、怖くなって逃げちまった浪士もたくさんいたんですよね。

 

気持ちは分かりますよ、誰だって死にたくなんかない。僕も今は家族がいる。

家族を食わせていかなきゃいけないし、子供の成長だって楽しみだ。

名誉や君主のために死ぬより僕だったら生き延びていきたい

 

一方で討ち入りをした浪士はヒーローになれたのに、かたや一方では忠臣蔵の討ち入りに参加しないで逃げちゃった奴ら、臆病者だってレッテル貼られた奴ら、ヒーローになれなかった奴ら、そんな奴らがいる

 

しかし、その逃げちまって恥かいた浪士だってその後の人生を生きていかなきゃいけない。

なんかね、共感できるんですよその状況って。

 

誰しもがヒーローになれる訳じゃあない。人には分からない理由なんてのは、たくさんあるんですよね。

落語は人間の業を肯定してくれる知恵

人間なんてよく考えてみれば完璧な奴なんていないんですよ。年取った今だから言えるんですが、完璧なんて目指したところで意味ないです。

落語に出てくる登場人物ってのはスキあらばタダ酒にありつこうとしたり。片思いや横恋慕に悩んでばかりいたり。お金もないのに見栄っ張りだったり……。言うなれば「成功していない人」「ダメな人」「イケてない人」のオンパレードなのです。 

  • 熊さん(無類の酒好き、乱暴者)
  • 八っつぁん(うるさい性格だが、おっちょこちょい)
  • 与太郎(少し頭は足りないが心優しい、呑気で楽天家)
  • ご隠居さん(博識だけど、知ったかぶりをすることもよくある)

とまあ代表的なのはこんな感じで、落語に出てくる人たちってみんな愛すべきお馬鹿さん達なんですよね。

落語の話ってのはほとんどがダメな奴らが一生懸命頑張って、それでもダメだったねあはははって話なんですよ

 

人間なんて完璧なやつなんていないんだから、何かしらの欲が出てきたり、トンチンカンな結末になっちゃうことって往々にしてあることなんですよ。

誰しもがヒーローになれるわけじゃない。そんなもんですよね世の中って。

結局いまの社会だって愛すべきバカ達で溢れてるよね

そんで、落語を通じて昔話の講釈垂れてきたわけですけど、結局いまの社会だって愛すべきバカ達で溢れてますよね。

  • 惚れちゃいけねえ異性に惚れちまう奴
  • 金ないのに見栄っ張りな奴
  • 飲んじゃダメな時に酒飲んじゃう奴

でもそんな人たちって、どこか可愛げがあるし、バカだなあなんて思われつつも愛されたりしていますよね。

 

人間の生活なんて何百年経っても変わらないものなんですよ。

落語を通じて世の中を見ることで、僕はすごく心が軽くなりましたよ。

まとめ、僕を含めてみーんな愛すべきお馬鹿さん達ですね

もうね、うまくいかねーのよ。人生なんてそんなもんですよ。

  • 僕だって欲望に素直すぎるし
  • お金だってもっと欲しいし
  • もっとかっこよくなりたいし

でもうまくいかねーよ、何やったってダメwww

でもしょうがねーよ。みんなだってそうじゃないですか?

僕は人間の業を肯定していきたい。にんげんだもの。

 

みんなでダメなら、もうそれでいいじゃないの

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。