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サーファー視点で幸せについて考えてみる

 
サーファー視点で幸せについて考えてみる
 
 
 
今日も海はすごくいい波だった。
 
海は混雑していたし、サイズだってモモ~腰。
 
波には力がなく、波の数だって少ない。
ベストとは言えないコンディションだが、それでも僕らは幸せだった。
 
その日の波の力の弱さに合わせるように、サーフボードの上に立つと同時に自分の力を抜くことで波と調和しながら滑り降りる。
 
 
恵まれたコンディションではないが、気心の知れた友人とのサーフセッションで僕らは何度も「俺たち以上に幸せな奴らがいるだろうか」と言い合った。
 
 
力を極限まで抜くことで真のリラックスは訪れる。僕らは力の抜き方を知っている。
 

物質主義からもっとも遠いところにいるのがサーファー

 
僕らが海沿いでシェアしている車は2005年のホンダ製のバン。
 
下回りは錆びついているし、制御不能のオーディオからは15年前に流行った女性歌手の歌が延々と狂ったように流れてくる。
 
後ろのドアは錆びて開かない。クーラーも効かないし、運転席側しか窓は空かない。
非常に使い勝手の悪い車だけど、幸運の女神を味方につけて毎回ギリギリで車検に合格して我々のサーフィン生活を助けてくれる。
 
 
そんなバンによれよれのTシャツで乗り込み、思い思いのサーフボードを積んで自然からプレゼントでされた波を拾い、1日を楽しんでいる。それがサーファーという人種だ。
 
 
 
僕は月曜日から金曜日まで働いているので海に入れるのは週末だけだ。
 
金融という特殊な業界で、都会の洗練されたオフィスで働く日々を重ねていくと正直消耗する
 
「週末はマセラティを買いに行くんだ」とか「いい女捕まえたからペニンシュラでデートだぜ」なんて同僚の言葉を浴びていると、物質至上主義が最上ではないかという価値観にやられてしまいそうなときもある。
 
しかし僕は大丈夫だ。サーファーとして絶対にぶれない芯を持っているから。
 
 
そんな平日を切り抜けて、毎週楽しみにしている海に1歩入ると自分が着ていた見栄や欲というプレッシャーが一気に流れ出し、海から自分の無力さを教わる気がする。
 
 
誰かに植え付けられそうになった価値観を海は優しく洗い流してくれる。
自然との調和こそが人間のあるべき姿ではないかと、僕は毎週確認するために海に行く。
 
 

世界中のサーファーに共通するメンタリティ

 
僕は世界を旅してその場その場で楽しむサーファーの姿をたくさん見た。
 
ペルーの今にも崩れそうな崖の下でのサーフィンや、世界の果てのように広がるモロッコのビーチにも幸せなサーファーがいた。
 
 
その日、その時間にキャッチできる波を楽しみ笑顔を弾けさせる彼らを見ていると「俺たちサーファーは幸せだな!」と覚えたての現地の言葉で話しかけてしまうほど不思議な幸福感を感じる。
 
 
世界中のサーファーを見て、ある種の共通のメンタリティを有していることに気づいた。
 
 
世界中で人種が違うが、サーファーだけが持っているメンタリティがあるのは事実だ。
 
 
彼らはみんなナチュラルで、流れに逆らうことなく、自分らしく生きていて、チャンスがきたら躊躇なくチャレンジする。
 
 
 

人類の豊かさってなんだろう

 
サーファーは幸せだ。
サーフボード一本あれば世界中波のあるところで幸せになれる。
 
 
どんな価値観にも負けない幸せになるためのスキルをサーファーは持っている。
 
 
伸びきったTシャツ、ボロボロのバン、波の上でのリラックス感をもう何十年も前から知っている。(僕の親父もサーファーだ。)
 
 
 
今の日本は金銭的に少しずつ厳しくなっている。
人口減少に伴い労働者の確保はどんどん難しくなっていく。
 
 
悪いことばかりではない。
 
それに伴って労働環境だって5年後には改善されるだろうし、有給休暇や長期休暇ももっと取りやすくなるだろう。
 
 
今まで通り偉そうにしている会社は労働者を確保できなくなり、労働者はブラックな労働から解放される。
 
 
人類が週に3日しか働くなった場合、どんな変化が起こるんだろう。
物質至上主義を貫いてきた人たちはそんな時でも物を消費しつづけるだろうか。
 
 
文化人類学の勉強をした僕はそうは思わない。不思議なもんで人類ってのは独り勝ちするとストレスを感じるようにできている。
 
 
だから子供のように幸せを分け合って遊ぶ人が増えるだろう。
 
 
たくさんたくさん遊んだ結果、友達がもっとたくさんできて、新しいアイディアが湧き、自分を表現する方法を模索する人が増えるだろう。
 
 
そんなことはありえないって?
 
サーファーはずっと昔からその境地にいるよ。
 
 
 
物質至上主義の日本を、一歩離れて海から見てきた僕たちサーファーこそがたどり着く幸せってのがやはりあるんじゃないだろうか。
 
 
僕らの持つ価値観が、物質至上主義にある種の気づきを与える日も、そんなに遠くないと僕は思っている。
 
 
一人のサーファーとしての想いを書いてみた。
 
 
ファッションや見た目だけではない、本物のサーファーが共有する価値観が世界を救うといっても過言ではない。
 
僕はそんな日が必ず来ると信じている。
 
それでは、
 
Keep surfing and Enjoy your life.
 
 
 
 

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