元自衛官、まじで得。
こんにちわ。元陸上自衛官の僕です。(東部方面隊施設科の陸士でした。)
この記事では、自衛隊に入って退職したら、その後の人生がどんなふうになるかを紹介します。
「昔自衛隊にいたよー」なんて口を滑らせようものならば、絶対に言われるのはこんなこと。
- 私のおじさんも自衛隊いるー
- 航空自衛隊って言ってたからパイロットかもよ
- 同級生が自衛隊入ったよー
お、、おう。身近にいるようでなかなかいない「元自衛官」という存在。
- 元自衛官で得したなー、ということ
- 元自衛官でめっちゃ損したなーの両方を紹介します。
気軽に読めるのでお付き合いくださいな。
元自衛官で得したこと一覧【メリット編】
「昔自衛隊いた」の人生で得したことを紹介しますね。
就職活動で無双できる。
これわりとマジで、元自衛官は就活無双できますね。
僕も人事だったから分かるんですが、一般企業が「元自衛官」に期待するのってこんなこと。
- 礼儀正しさ
- 責任感
- 体力
- 問題への適応力
ざっくり言うと、普通に自衛隊の教育隊終えた人なら余裕でこなせるレベルの期待ですよ。「元自衛官」ってだけで勝手に期待してくれるので、それっぽく振る舞っておけばオッケーですね。
元自衛官の僕は必ず面接で自衛隊について聞かれるので、何を学んだかについて説明するようにしています。
わりと適当でもきちんと用意しておくとそれっぽく聞こえるので、用意が大事ですね。
例えば僕はこんなことを面接でしれっと言います。
- 自衛隊におけるチームワークとは一人一人が目標達成のために何をするべきか知っている状態
- 仲間を助けるためなら敵の銃弾に晒されても必ず全員で助けに行く
- 戦場は何が起きるかわからないからこそ、想定外に対応するのが得意
- 仲間の相互信頼こそ任務達成の最優先事項、仲間は絶対に捨てない
とかまあ適当に言っておけばおじさんウケは良いので就活無双できますね。
当たり前だけど戦争なんて行ったことないですよ。イメージでいいんですよ。
事実と意見を混合しない癖が付いた
事実の報告は自衛隊で徹底的に訓練されることです。
- 本当にあった
- 現実に存在する
- 本当に確認した
- 自分の考え(憶測も含む)
- 自分の判断
このように事実と意見を混合してしまうと、的確な判断ができません。
「敵の戦車が2両見えます」←事実
「1人下車しました」←事実
「トイレ休憩だと思います」←意見
こんな感じで意見することは求められていないので、ひたすら事実のみを報告する癖が付きました。
ビジネスでも事実と意見を切り分けて報告すると喜ばれます。
ぼく
体力と筋肉が異常に付く
人生において必要なのは健康と体力ですよ(断言)
自衛隊で体を鍛えたという経験は役に立っていますし、なんなら筋肉を活かして仕事を得ることだって可能です。10〜20代で鍛えた経験があれば、運動から離れてしまっても余裕でリカバリー可能です。
僕は自衛隊を辞めた後2年くらい運動しなかったら太りましたが、自衛隊の手法を思い出して半年で細マッチョを取り戻しました。体力は何をするのにも基本。自衛隊でガッツリ鍛えておけば、その後の人生に生きてきますよ。
あとね、筋肉。
自衛隊入るまでガリガリでそれがコンプレックスだったんですけど見事に解消されました。
筋肉がついてよかったー。個人的に筋肉がたくさんあるとこんなメリットがありますね。
- Tシャツが似合う
- スーツが似合う
- 訳のわからない謎の自信が付く
- おばちゃんにモテる
- メンタルが安定する
- 最後は筋肉で解決すればいいかと思える
こんな感じで筋肉はメリットだらけです。僕は頭の中も筋肉ですね、それいいのだー。
話のネタにこまらない
自衛隊やると話のネタに困らないですね。
僕はアイスブレイク的な意味で「いや、実は自衛隊いたんですよ」みたいな話をよくしますね。
- 応急救護やトリアージの方法
- 自衛隊内の生活とは
- 訓練中の暇つぶし
- 自衛隊の変わった人たち
- 小銃の狙い方や撃ち方
初めて聞く人が多いので、飽きられずに聞かせられる内容はたくさんありますよね。
「夜の訓練中やることがなくて、蛸壷の中から街の明かりを眺めてた」
「プラスチック爆弾の取り扱い訓練で、野生動物を殺めてしまった」
「催涙ガス訓練で涙と鼻水が止まらなくなった」
「気合と根性でわりとどうにでもなると思う」
こんな感じで、自衛隊では普通のことでも民間の人にとっては初めて聞くことばかりですよ。
飲み会でも合コンでも、初めての人とでも使えるのが自衛隊ネタ。
話のネタには一生困りませんね。しかし、実生活でそれが役に立っているのかは謎。
あ、靴の磨き方やアイロン掛けは役にたってるか
元自衛官のデメリット
もちろんね、デメリットもありますよ。
平和活動家の敵になりやすい。
これはあれね、左の人。沖縄基地反対とか、沖縄のジュゴンを守れ!みたいな人たちですね。
そういう人たちの前では「自分元自衛官です」なんて言っても油に火を注ぐだけだから黙っておくのが吉ですね。。
僕は一度めんどくさいことに巻き込まれたので、そういう人っぽかったら「昔自衛隊にいました」なんて言わないようにしています。
具体的には飲み屋で知り合った人にこんなことを言われて絡まれました
- 自衛隊の戦闘部隊に配属された人がいた
- 入隊してすぐに戦場に送られて何をしたら良いか分からなかった
- 自衛隊はパワハラだらけで周りに頼れない
- 戦場でのストレスからマシンガンをぶっ放し、ついには自決をした。
- だから自衛隊は危険、即時解体すべし
・・・・・
ぼく
と思ったけど黙っておきました。
相手しない方が吉ですね。
かと言って北方領土を取り返せ!みたいに主張する右の人と仲良くなって得するか?ってのもかなり微妙。
やっぱり近づかないのがベストですね。だからそういう人の前で「自分元自衛官です」なんて言わない方が言わないようにしています。
悪さしたら「元自衛官」と新聞に書かれる
犯罪行為したら100%元自衛官と新聞に書かれますね。
- 軽犯罪でも元自衛官
- 殺人事件でも元自衛官
もうこの事実からは一生逃げられません。一度でも階級章付けたならあなたも僕も一生元自衛官です。
諦めましょう。
自分の頭で判断しなくなる
究極のデメリットですね。
自衛隊って何をするにしても上官の許可・命令が必要なんです。
- 発砲してもいいですか?
- 敵を拘束していいですか?
- 外出していいですか?
すべての行動に上官の命令・許可が必要です。
許可を与えられる生活って実は楽なんですよ。
ぼく
民間に就職すると、自分の頭で考えることが増えるので最初はかなり苦労しました。すぐに慣れますけどね。
自分の意志を通せるってのは娑婆の良いところ。
まとめ、なんだかんだ言っても元自衛官って良いことだらけ
元自衛官て肩書き、僕はわりと気に入っています。
- 就職活動で無双できる
- 事実と意見を分けて説明できる
- 体力と筋肉が異常に付く
- 話のネタに困らない
自衛隊って年間1万人入って1万人辞めていく組織なんですよ。それでも民間の会社では元自衛官てのはレアな存在です。
1度は叩き込まれた歩兵の本領。
どんどん良いとこ活かして社会に貢献していきましょー!
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