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柔術を始めた理由、続けている理由

柔術を始める理由って、人それぞれだと思います。

 

ヒクソングレイシーに憧れて、格闘技を観るのが好きだった

ダイエットのため、道場が近くにあって気になった

ストレス解消、新しい趣味が欲しい

 

 

本当に多種多様な理由でみなさんは柔術を始めると思います。

楽しいですよね柔術。知れば知るほど奥深いです。

 

さて、この記事では”なぜ僕が柔術を始めたか”を振り返ってみたいと思います。

 

これから書くのは、ものすごく個人的な話です。

きっと誰の役にも立たないかもしれません。

 

柔術を始めるまでの背景

僕は強くなりたいという想いから沖縄剛柔流空手を東京都で習っていました。

というのも、僕は自分が弱いということに強烈なコンプレックスを持っていました。

 

強くならないと、自分の大切な人を守れない。という謎の脅迫概念がありました。

高校生の時は糸東流空手を習っていましたし、陸上自衛隊に入ったのも「強くなりたい」というのが一つの理由です。

 

退職後も剛柔流空手に出会い練習頻度は週に2~3回。5年くらいやって、トーナメントにも出たり護身術を教えるくらいのレベルまではいけたかなと思います。

 

また、運動は別にサーフィンも週一で行っていて、それとは別にジムにも行っていました。

空手2回・サーフィン1回・ジム1回=週4回は運動をしているスポーツマンでした。

 

 

※空手を悪く言うつもりはないです。打撃系格闘技の方、気分を悪くしたら申し訳ないです。

しかし、やはり打撃系の格闘技ってのは体重差が簡単に結果に表れる格闘技だと身をもって理解しました。

 

というのも、道場にいる体重100キロ弱のガタイの良い人のパンチは重く、「ガチで喧嘩したら絶対に負けるな」と思っていました。

 

空手の先生

空手の先生は海外青年協力隊で内乱が勃発している時代のスリランカ陸軍に空手を教えた人で、いわゆる「本当の戦闘を知っている人」でした。

 

その先生はいつもこう言っていました。

 

「結局いろんな格闘技をやったやつが一番強くなる」

「技その一、力。技その二、根性。その次がテクニックだ」

 

剛柔流空手では”カキエ”という練習方法があります。

 

お互い相手を押しあい、相手のバランスを崩して関節技を極めたり、倒して目を潰して相手を組み伏せたり、金的を攻撃して相手を倒して更に踏みつけて骨を折る練習をひたすら繰り返します。

 

もちろん試合では金的攻撃や、目突きは反則です。

実際の動画はこんな感じです。この動画でテクニックを教えているのは東恩納盛男先生で、僕の先生の先生です。

このテクニックのほぼすべてを身につけました。ブラジリアン柔術を始める前に、少しだけ関節技の知識はありました。

 

世界を旅して、自分がいかに弱いかを知る

28歳の時に妻と世界一周旅行をしました。あれだけ実戦に近い空手を必死に習ったんだから、まあ危険なことには巻き込まれないだろうとタカをくくっていました。

 

しかし、実際はモロッコで危険な目にあいました。

場所はアフリカ大陸、モロッコのマラケシュの夜の時間帯。

フナ広場という世界的に有名な観光地で一人で酒を飲み、上機嫌で宿に帰る途中に二人組に呼び止められ

面白いものがあるからついてこいという誘いにのってしまい

 

路地裏で強盗されました。

 

明らかにヤバそうな二人組。

誰も通らない路地裏で金を出せと一人が僕を壁に押し付けて、もう一人がポケットを探るという状況。

街灯が遠いところで点滅していて、野良犬だけが僕らを見ている。そんな状況でした。

 

なぜか僕はものすごく冷静で、

「この距離なら裏拳で鼻の骨を折ると同時に手首を折れる、もう一人は上段回し蹴りでビビらせれば勝てるだろう。ナイフは持っていなそうだ」

 

と頭で思うものの、体はビビってしまって全く動けませんでした。

結局、僕はポケットに入っていた500円程度のお金を奪われてしまい、彼らに惨敗したことになります。

 

そして、その時に強烈に思ったことがあります。

 

打撃だけではガタイのいい奴に勝てない。

何か彼らに勝つ手段はないのか。

関連リンク:護身術習得のために初心者が観ておきたい動画おすすめ5選を厳選紹介します

ブラジリアン柔術との出会い。なぜ始めたのか

その経験から半年後、帰国後に引っ越した先でブラジリアン柔術の道場を見つけました。

 

物は試しと体験入会をしてみると、僕が習ったカキエの技術も、立ち関節も何も効かない。

一瞬で転がされてしまい、全く動けないまま極められるという経験をしました。

 

僕はボコボコにされながらこう思いました。

 

「あんだけ格闘技やってきたのに何もできずに負けた。悔しすぎる。

いや、待てよ。逆にこの技術を知らない相手だったら絶対勝てるってことだよな

 

それに気づいた僕は入会申込書を書き、早速入会することに。

関連リンク:柔術の始め方

柔術を始めた当初の目標

僕が柔術を始めた背景は、海外で強盗にあったから。という背景があります。

 

そして、柔術を始めるにあたってこんな仮説を立てました。

 

・「寝技を知らない相手に、寝技で戦えば勝てるんじゃないか」

・「人類の99%は寝技の経験なんてない。つまり、寝技に持ちこみさえすれば99%の人類に勝てるかも

 

 

なので、目標はこんな感じで立てました。

 

  • あくまで対戦相手は寝技を知らない相手を想定
  • 柔術の技術を身につけて、ガタイの良い奴にも負けないようにする
  • そのために基礎を身につけて青帯を目指す

 

完全に邪な理由で柔術を始めました。いやほんとごめんなさい。

レクリエーションのスポーツ目的じゃなく、あくまでも実践、護身術目的です。

 

 

でも、柔術ってスポーツでもあるし、護身術でもありますよね?

 

柔術4年目でどう変わったか

柔術もそろそろ4年目に突入です。

 

当初思っていた「負けない方法を、拳で!!」という考えはもうとっくになくなりました。

 

そもそも、強盗に合うようなシチュエーションを避けるのが最大の護身術です。

 

強盗に合うような場合は、格闘技をやるよりも短距離ダッシュを練習したほうが良いよねと今なら言えます。

 

Nike道(ないきどう)って言うらしいですね。

 

んで、実際に柔術4年やってどう変わったか?

 

まず自信付きましたよね。強くなったか?うん、きっと強くなった気がします。

 

少なくとも、昔の自分みたいに「もっと強くならなきゃな!!」みたいのは完全になくなりました。

コンプレックスの克服にかなり役に立ちました。

 

関連リンク:【実体験】柔術の青帯を取れるまでの期間・練習量:白帯初心者がやるべきこと

克服した今の感覚は「まあ、きっと負けないよ。そもそもやらないけど。」って感じです。

 

柔術を続けてる理由

始めた理由は完全に護身術目的でした。

しかし、続けているうちに道場で仲良い人ができたり、

新しくストライプが巻かれたり、青帯になったりしているうちに違う光景が見えるようになってきました。

 

最初のころ転がされていた謎のテクニックも今では原理から理解できるようになり

今では完全初心者なら、技を掛ける方になることができました(とはいえ、まだまだ弱いです)

 

また、少しずつ少しずつ上達していくのが楽しくて、4年も柔術を続けられました。

 

大人になってから時の流れがものすごく早く感じます。

 

自分の成長を別の要素で記録するってのも、年の重ね方の楽しみ方なのかなと思います。

(例えば、2017年は試合に出たなとか。2018年は試合で初勝利できた。とか。)

 

今後も趣味として柔術を続けていくつもりです。

これからも、皆さんよろしくお願いします。