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マイキー・ムスメシ “Power Switch Guard Retention&Genius Back Takes”レビュー

巷で良く名前を聞くマイキー・ムスメシ。

 

ついにBJJチャンネルさんでDVDを購入したので、レビューします。

 

マイキームスメシの紹介

マイキー・ムスメシという選手をご存知でしょうか?

本名は「Michael Musumeci Jr.」

 

愛称はマイキー。

 

マイキームスメシという1996年生まれの22歳の若者。

 

4歳で柔術を始めたマイキーは、親の転勤でアメリカ各地を引っ越ししながらも柔術を続けてきました。

メンデス兄弟との出会いもあり、洗練された柔術の技術を磨きました。

 

2011年にはIBJJFワールドノーギ青帯チャンピオン

2012年、2013年にはIBJJF ワールドでチャンピオン(青帯)で連覇を達成。

2014年、IBJJF ワールドチャンピオン紫帯

2015年、IBJJF ワールドチャンピオン茶帯

 

茶帯時代はスーパー茶帯と言われ、日本の嶋田裕太選手と激闘を重ね優勝を繰り返し、

時は流れ、2015年に18歳で黒帯を取得した彼はさらにこんな偉業を成し遂げました。

IBJJF世界柔術選手権(ムンジアル、ワールド)チャンピオン(2018/2017)
IBJJFパンアメリカンチャンピオン(2016年)
IBJJFアメリカンナショナルチャンピオン(2016/2015)
IBJJFワールドノーギチャンピオン(2016年)
UAEJJFアブダビプロチャンピオン(2017)
UAEJJFアブダビグランドスラムLAチャンピオン(2016年)

 

彼はなんと!世界選手権(ムンジアル、ワールド)今年と去年2連続優勝!

ミヤオキラーとしても名高く、元はミヤオ選手を徹底的に研究していましたが彼を超えて見せました!

そしてパンアメリカンチャンピオン!アブダビチャンピオン!

 

 

マイキームスメシはメンデス兄弟の元で修業後、Caio Terra Associationで柔術技術を磨きながら、医学部に通うという偉才。

天は二物をマイキーに与えました。

 

そんなマイキーの写真はこちら。

出典元:Mikey Musmeci Facebook page

 

日本にいたら絶対モテモテな感じ。スポーツもできて、頭もかなり良い。

将来は宇宙飛行士になりたいって言っても、みんな応援してくれそうなナイスガイ。

 

Power Switch Guard Retention&Genius Back Takes、マイキーの技術が詰まったDVDが発売された

そんなマイキーが2018年にPower Switch Guard Retention&Genius Back Takesという教則DVDを出版しました。

マイキーが世界チャンピオンになるまでに習得した技術の全てがDVDには詰まっています。

 

相手のあらゆるパスガードに対する高度なフレームを駆使したテクニックはグレイシー柔術の様です。
高度なベーシックと世界最高峰最先端のモダン柔術が組み合わされた素晴らしい作品。
ディフェンス力を高めたい方、近代柔術に無くてはならないバックテイクの技術を身に付けたい方必見の内容となっております。

 

 

このDVDの何がいいって、マイキーとにかく親切

 

視聴者が分かりやすいように3回の別角度による実演と説明があります。

英語が分からない人でも、柔術をやっているなら理解できる内容になっています。

 

どこに力を入れるのか、どこに力を入れないのか。

天才マイキーの論理的な説明とジェスチャーにより、観ただけで理解できる説明が全編を通して伝わってきます。

 

マイキーによる実演

マイキーのDVDはニーカットパスのディフェンスから始まります。

 

マイキーは体も小柄で、アメリカの体格の良い多くの柔術家との練習を通じて習得した

いかにガードをキープするか、またその重要性を多くの時間を費やして説明してくれます。

 

ガードをないがしろにしない柔術家だからこそ、世界を取れたんだなと関心してしまいました。

それくらい丁寧にガードキープのチャプターが続きます。

 

 

  • Step1
    技の説明

    Standard Knee Cut Pass Defense

    スタンダードニーカットパスのディフェンス

    一般的なニーカットパスがどのように行われるかを説明するマイキー

     

     

  • Step2
    なぜこの技が効くか、実演しながら説明

    どこに力を入れて、どこに力を入れないか説明するマイキー

     

     

    相手の袖を持ち、襟を掴み腰を蹴ってスパイダーガード

    腰を移動してオープンガードに持ち込む。

    右足をフックにしてディフェンスを強くしろと説明するマイキー。

     

  • Step3
    マイキーによる別角度の実演

    2回目は別角度で見やすいです。

    説明をしながら実演して、オープンガードまで

     

  • Step4
    更に別角度でもう一度説明
  • 更に理解を深めるために、3回目の別角度での説明。

 

しっかりと3度も説明してくれて視聴者が理解しやすいような見せ方にこだわっているのが分かります。

天才マイキーの細かい技、理論は次の連携技に繋がっていきます。

 

マイキーの連携技

マイキーの細かいこだわりは連携技に使えるようになっています。

チャプター1でマイキーが説明したニーカットパスディフェンス、なぜ裾や襟を掴むのかという秘密が次のオモプラッタで明かされていきます。

 

オープンガードからオモプラッタに移行するマイキー。チャプター1で袖と襟を掴む理由はこれ。

オモプラッタへ移行。

 

チャプター3ではオモプラッタが防がれた場合を説明。

「相手の腕が取れる場合はオモプラッタに行けるんだけど」

「こういう体勢で腕が取れないときがある。」

「ちゃんと理解してるか?」

「相手の腕が取れないときは左足を絡めて三角絞めだ」

 

天才的なバックコントロール

マイキームスメシによる教則DVD Power Switch Guard Retention&Genius Back Takesの一番の推しは、やはりマイキーによるバックコントロール。

 

特に感銘を受け、美しいなとさえ思ったのがマイキーの「キスオブザドラゴン」。

 

「相手の体が大きい場合、よくトレアンドパスを狙われるんだ」

「頭の方まで回れれないように膝をまず抑える」

「両足をきっちり相手にコネクションして、相手の足の裾を握る。こうすれば相手は回れない」

「相手のひざの裏に手を掛けて潜ろう。特に体の大きい相手と戦うときは有効だよ」

「潜り切ったらバックを取る。これでもう相手は何もできない」

 

 

美しい。人間てよくこんなに複雑な動きを編み出せるんだなと感心すらしてしまうほどの技術です。

 

「こんなの実際に使えるのか」という疑問が沸く方もいらっしゃると思います。

 

しかし、マイキーがこの技術でワールドタイトルを取ったのもまた事実。

ぜひ、道場で試してみてください。

 

マイキー・ムスメシ教則DVD購入はBJJチャンネルがおススメ

 

いつもお世話になっているBJJチャンネルさん。

運営者の吉永さんの柔術に掛ける想いが伝わってきて、マイキームスメシの記事も熱い。

 

柔術への愛と熱が大変すばらしく、柔術へ人生を捧げた熱い男です。

 

本記事で紹介したマイキームスメシによる教則DVD Power Switch Guard Retention&Genius Back Takesの購入はBJJチャンネルで取り扱っています。

 

アクセスはこちら。BJJチャンネルOnline Shop

http://www.bjjchannelshop.com/

 

 

最後にチャプターの紹介です。

DISC1
Standard Knee Cut Pass Defense
Transition to Omoplata
Transition to Triangle
Recovering After the Knee is on the Ground
Long Step Knee Cut Pass Defense
Long Step Pass Defense
Long Step Pass Option 2
Over/Under Pass Defense #1
Over/Under Pass Defense #2
Over/Under Pass Defense #3
Over/Under Pass Defense #4
Over/Under Recap

 

DISC2
Addressing Grips Drill
Inside Grip Torreando Defense
Torreando Inside/Outside Grip Defense
Torreando Defense to Kiss of the Dragon Setup
Kiss of the Dragon to Back Take #1
Kiss of the Dragon to Baby Bolo
Kiss of the Dragon to Crab Ride

 

DISC3

Kiss of the Dragon to Twister Hook
Kiss of The Dragon to Butterfly Hook
Kiss of the Dragon to Butterfly Roll Back Take
Approach to Guard
Double Under Defense

 

DISC4

X Pass With Outside Grip Defense
X Pass With Inside Grip Defense
Half Guard Knee Shield Retention
Submission Sequence from Half Guard Retention
Kiss of The Dragon to Knee Bar

それでは、良い柔術ライフを!!

 

http://www.bjjchannelshop.com/