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台湾自転車一周旅行 Day9 礁渓温泉~台北

走行データ
礁渓温泉~鳥石港~旧草嶺トンネル~基隆市~台北
走行距離:110キロ
走行時間:6時間
消費カロリー:3,570キロカロリー

難易度:★★☆☆☆

 

Day9

 

ついにゴールの台北を目指して朝9時に出発します。

 

礁渓温泉から台北に行くには二つの行き方があります。

  • いろは坂の峠を越える9号線(70キロ)
  • 海沿いを走る2号線(110キロ)

台湾政府のオフィシャルガイドブックにはいろは坂を超える9号線が案内されています。

 

北台湾の波情報をチェックしたいので海沿いを走りたい。また、出会った全ての台湾人が2号線を行けと言ってくれたので、彼らの言う通りに2号線を前進したいと思います。

 

出発直後の9:30。おいしそうな小籠包屋さんを発見してしまって立ち寄り。

 

そこから2号線を走ること15分、前方にサーフボードを持った人を発見。

 

「ここもサーフィンできるんだよ。鳥石港ってポイント。ついて来いよ」

おおおおお?腰~腹くらいあるじゃないの!

 

ビーチの反対側にはサーフショップが10軒ほどありました。地図はここです

 

品ぞろえの良さそうなお店で板とタッパーを借りました。

料金:500元(1,800円)

 

少し嫌な予感がしたので、貴重品は預けずにジップロックに入れて誰も見ていない砂浜に埋めてサーフィンに行きました。

※ジップロックは旅の必需品。

 

肝心の波は、腰~腹でセット胸くらい。

風も弱く、かなり良いコンディションでサーフィンできました。

海の中で話をした日本人のサーファーは台北からタクシーで来たとのこと。

 

タクシーだと台北から1時間で来れて、料金は2人で1,000元(3,700円)だったそうです。

電車で来ると1時間半かかるけど、さらに安いそうです。調べたら一人199元(740円)ですね。

 

今日は台北に戻らなくてはいけないので、1時間だけサーフィンをして道具を返却し、さらに2号線を進みます。

 

他にも良い波が割れてるビーチを発見。

全然できますね。サーファーも4人入っていました。

 

「石城駅の先にショートカットがあるから、必ずここを通ったほうがいい」と多くの台湾人に言われました。これです。

入り口はこんな感じ。環島1号線のサインもあります。

福隆舊草嶺隧道(旧草嶺トンネル)というトンネルで、こんなトンネルを5キロほどずーーっと進みます。

 

トンネルを抜けるときれいな山&川の景色。

 

その後、ひたすら2号線で海沿いを走ります。(十分を通る2丙線は山道なので膝が死にます。)

 

13:41 振り返ると僕の通ってきた2号線が見えます。一番奥の薄い山も2号線の走っている山です。

おそらく、一番遠い山で15キロくらいでしょうか。もうこれくらいの距離は慣れたもんです。

海岸線は長いですね。とはいえ、東海岸ほどアップダウンは激しくないので、体力的にはかなり余裕です。

 

写真撮影をお願いしました。

もちろんこうなります。例のごとくラインも聞かれます。

「台湾は綺麗な国でしょう」と翻訳アプリで伝えてくれた女性。

ほんと最高に綺麗ですよ。

 

15:00 基隆市に入りました。

基隆市は港町で、数多くの船やコンテナを見かけました。

コンテナがどのように世界を変えたか(縮めたか)の本です。めちゃくちゃ面白いのでお勧めです。

関連リンク:2000冊以上読書して見つけた人生を変える12冊を紹介

 

15:15 地元の人が多く入っていくレストランを発見。僕も入ってみます。

台湾人、そして僕にとってもソウルフードとなったルーローファン。最後の最後まで最高に美味しかったです

お腹が減り、足りずに油麺も注文。

 

腹ごしらえを終えたので、港をぶらりと歩きました。

世界一周クルーズに乗って旅をする欧米人がたくさんいました。

僕も将来乗りたいな。いや、やっぱいいや。自分の旅は自分で作りたい。

いよいよゴールの台北を目指します。

 

基隆から台北まではたった25キロの距離。

ついに僕の自転車旅が終わるなと考えながらペダルを漕ぎます。

思い返してみれば、台湾に来たのは本当にただの思い付きでした。

何もわからないまま始めた自転車旅の「環島」。

 

台湾は国は本当に美しい国でした。

 

いくつもの峠を越えた山から見下ろした景色。

太平洋から打ち寄せる波が見せる一瞬のきらめき。

何千年もの時間が作り上げた太魯閣渓谷の絶景。

 

自転車という選択ゆえに、諦めて引き返そうと思ったことは何度もありました。

雨が降る中を走ったり、膝がものすごく痛くなったり、脱水症状寸前までなってしまったり

 

しかし、そんな無謀な自転車旅を助けてくれたのは、台湾の皆さんでした。

 

 

一緒に地図を広げてルートを確認してくれる人。

ラインを教えてくれて「いつでも助けるからね」と言ってくれる人。

道でバテていたら差し入れをくれる人。

日本人だと分かると、嬉しそうに集まってくる老人たち。

道端から手を振って「加油」と応援してくれる人たち。

 

 

僕の環島1号線の旅は、あとたった数キロで終わってしまう。

 

最後の下り道を越え、夕日の中でお世話になった人たちを思い出したら

涙が出てきて、ついに涙が止まらなくなってしまいました。

 

ペダルから足を降ろし、最後の水を飲み干し、彼らの顔を思い出します。

何度も何度も優しさを受け取り、「 謝謝(シェイシェイ)」という言葉が自然と口から出るほど台湾の人たちに魅了されました。

環島を表す言葉でこう言ったものがあります。

「倣事情不倣不曾年念魔様、倣完肯定不一様」

(実行しなくてもどうということはないが、実行すれば必ず何かが変わる)

 

 

僕は環島を通じて台湾の魅力をたっぷりと味わいました。

この国の人たちには感謝しかないです。

 

台北に到着すると、一足先にゴールしたマックスが待っていてくれました。

「結婚式には呼んでくれよな!」

「いやいや、俺が新婚旅行で日本に行くよ!」

「じゃあ自転車を用意しておくよ。たっぷり走ろう」

 

 

人の心の中にしか残らないもの、
だからこそ何よりも貴重なものを、
旅は僕らに与えてくれる。

そのときは気づかなくても、
あとでそれと知ることになるものを。

もしそうでなかったら、
いったい誰が旅行なんかするだろう?

 

このようにして、僕の環島の旅は終わりました。

無事に走り切れたのは優しい台湾の人たちのおかげです。

 

応援してくれたみなさん!本当にありがとうございました!

 

旅行記一覧

Day0 台北、米投温泉、夜市

Day1 台北~新竹

Day2 新竹~台中

Day3 台中~高雄

Day4 高雄ステイ

Day5 高雄~墾丁~佳楽水

Day6 墾丁(佳楽水)~太麻里~台東

Day7 台東~花蓮

Day8 花蓮~太魯閣峡谷~宜蘭~礁渓温泉

Day9 礁渓温泉~台北 ←今ココ

Day10 台北観光~柔術出稽古